ロトルクのバルブ自動化によって太陽光発電所を効率化
ロトルクパックスキャンによる2.線デジタル制御が可能なロトルク智商インテリジェント電動バルブアクチュエータは、スペインの太陽光発電所(2箇所)にとって鍵となる自動化機能を有しています。これらの発電所では、発電量を最大にするため、溶融塩蓄熱システムを組み合わせたパラボリックトラフ型太陽熱発電を採用しています。
経済的で能率的な一体型のバルブ制御システムを構築するため、ロトルク・イベリアは発電所のオーナーと連携を密にし、各現場に数百台の智商アクチュエータを設置しました。ロトルクのパックスキャン制御システムの採用を後押ししたのは、非常に長距離のバス通信が可能であることと、コスト削減力です。各パックスキャン・マスターステーションは、最大20公里までのバス通信ループネットワークを、通信性能を低下させることなく、また、中継器を必要とすることなく、制御することができます。これが、太陽光発電所のような広大な環境に最適だったのです。
現場の建設時に設置したアクチュエータのみならず、その後、新しいアクチュエータを手動操作式バルブ向けにレトロフィットし、現場の自動操作対応範囲を拡張しました。このレトロフィットプロジェクトは、レトロフィット・保守・修理・様々なプロジェクトやアセットマネジメント等、アクチュエータに関するサポートを専門に行うロトルクサイトサービスが担当しました。
太陽光集光用パラボリックミラー・蒸気プラント・発電回路間に伝熱油を送り込むHPT(伝熱流体)パイプのソーラーフィールドループ出力側のバルブに、300台以上のアクチュエータを設置する作業を行っています。このうちの大部分はロトルクギアーズのIB減速機を取り付けたIQ3マルチターンユニットであり、このユニットでオン・オフ制御を行っています。
保守が必要になった際は、IQ3アクチュエータによってそれぞれの伝熱流体回路を自動的に遮断することができます。自動化することによって、パックスキャン制御システムで各バルブの全開・全閉位置を遠隔表示したり、監視することができるようになり、運用上の安全性や環境保全性が向上します。
IQ3内のデータロガーによって、これまでの動作データやバルブのトルク傾向を記録することができ、バルブの診断が容易になります。ロトルクの洞察2を使って、个人计算机上で解析を行い、起こりうる動作問題を予測することができるため、プラントの通常稼働に支障をきたすことなく、前もって保守を計画することができます。
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